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概要

shimotsukebook

の夢を抱く中、スラムの子供達は「15歳まで生きること」を夢見ます。それは貧困のため3人に1人しか15歳まで生きることができず、彼等は生きながらえることこそが現実の夢なのです。その会場で高校生たちが物資の配付を1人1人手渡しています。そして最後の1人に物資が配られた後、スラムの子供達や住人達が集まって来ました。今年最後のボランティア「高校生からの歌のプレゼント」が始まります。曲は「We are the world」。この曲は元々アフリカの飢餓撲滅チャリティーのために作られた世界的にも有名な曲ですが、高校生達が自ら選択し、日本でも互いに連絡を取り合い、各パートを決め、現地では活動が終了した後、疲れた体で遅くまで練習をしていました。歌詞を書いた手製の大きな紙を広げ、大きな声で高校生達が歌います。全てが満たされた生活を送る若者達が、全てが満たされず、劣悪な環境で必死に生きる同世代の子供達へ歌います。今、彼等に出来ることは医療でもなく、生活を支えることでもありません。彼等が出来る事は何か。それを一生懸命考え歌います。いつしか会場では住人たちや子供達も一緒に歌い出しました。この曲の歌詞にこんな言葉があります。これ以上知らないふりはできない誰かが、どこかで変化を起こさなければ…(中略)見放されてしまったら、何の希望もない負けたりしないと信ずることが大切なんだ変化はきっと起こると確信しよう僕らが一つになって一緒に立ち上げるとき……私達は知りました。そしてこの現実を知った時、答えは2つあります。それは「運命だから……」の次の言葉です。「仕方がない」を選ぶか「ならば手を差し伸べよう」を選ぶかは私達次第なのです。私達は自らが努力をして世界の10%にあたる裕福層の日本に生まれることができたのではありません。ましてやフィリピンのスラムの子供達も自ら望みあの地で生まれたわけではありません。しかし、誰かが何かをしなければ「運命」という次の言葉の選択肢はたった1つしか無くなってしまいます。私達の会ができる「何か」。私1人ができる「何か」はとても小さく、その力はほんの1滴でしかありません。しかし、その滴が1つ、また1つと集まり、共に支え合うことができればいつしか、「We are theworld……」素晴らしい世界になると信じています。「ハローアルソンフィリピン医療を支える会」栃木県支部=那須塩原市・関口歯科医院院長問合せは/? 0287-62-6487・? 0287-73-211845